交通事故による外傷

交通事故でのケガには頭部、顔面、頸部、胸腹部臓器、耳、眼、鼻、上肢、下肢、精神、神経など様々なところをケガしてしまい、障害が残ってしまうことがあります。

頭部、顔面での外傷には
① 外傷性顎関節損傷(顎関節捻挫)
急性で強い衝撃性の外力によって起きます。
顎関節を構成する靱帯、関節包、関節円板の損傷であり骨折を伴いません。
② 頭部、顔面部打撲
直接打撃を受け起きます。
頭部および顔面部は血行が盛んなため皮下出血量が多いです。

胸部での外傷には
① 肋骨骨折、肋軟骨骨折
肋骨は外力を受けやすく交通事故での骨折が発生しやすいです。
1本の肋骨が2か所以上で折れ、これが数本の肋骨に及ぶと胸壁の支持性が失われるため、胸壁動揺がみられ呼吸困難になります。
また、胸膜が損傷されることにより、外傷性気胸になることもあります。呼吸困難が強く、心拍出量の低下、血圧低下により死に至る場合もあります。
ほかにも血胸、内臓損傷などがあります。
② 胸骨骨折
交通事故のハンドル損傷、シートベルト損傷などで発生します。
シートベルトの普及に伴いハンドル損傷よりシートベルト損傷を原因とするものが増加しています。
症状としては皮下出血斑、腫脹、圧痛、呼吸時の激痛などがあげられます。
合併症として心挫傷、心タンポナーデ、血胸、胸管損傷、肋骨・頸椎・胸椎骨折、臓器損傷などがあります。

脊椎での外傷には
① 歯突起骨折
後頭部や前頭部を強打し、頸部に大きな前に曲げたり後ろに倒したりする力が交通事故などにより発生します。
② 軸椎関節突起間骨折
ハングマン骨折ともいい、交通事故などによる伸展圧迫力または屈曲圧迫力で起こることが多いといわれています。
③ チャンス骨折
交通事故などで起こる骨折ですが、比較的頻度は低い骨折です。
2点シートベルトを装着した状態での衝突事故などで起きる骨折です。
ほかにも頸椎の脱臼やむちうち損傷、外傷性腕神経叢麻痺などがあります。

このように重篤なケガをおこしてしまうこともあります。
千代田区・神保町・御茶ノ水にある、神保町鍼灸整骨院では、むち打ちなど、交通事故特融のケガの治療を行っています。

神保町鍼灸整骨院